社会

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 歴史、社会の仕組み、倫理などについて、それらの基礎知識を学び、考え方の基本を理解していきます。


 1年次には、「日本史」と「世界史」を学びます。現在の日本、そして世界が形成されてきた過程について、基礎的かつ正確な知識を得ながら理解し、また、歴史学の一つの有効性である批判的精神を身につけます。


 2年次には、「倫理・社会」を学びます。現代社会に参画する市民としての自覚と技術者としての責任感を、人類の歴史で形成された倫理や宗教の思想を学びながら深め、社会の有意な形成者となる自覚を持つための基礎を学びます。


 4年次には、「法と経済」を学びます。法律と経済の基本的原理や用語、考え方を学ぶことで、市民・技術者として主体的に生きるための柔軟な思考力を身につけます。


 5年次には、「技術倫理」を学びます。

 人間は太古から、技術という力を発揮することによって、自分たちの生活環境を変え、現在の繁栄を手に入れました。技術の産み出した人工物は、現在の私たちにとっては、山川草木といった自然環境以上に身近で不可欠な、人工的「環境」となっている、とさえいうことができるでしょう。

 人間が発展させてきた技術は、人間の自然的能力を拡張し、その活動範囲を拡げ、私たちの生活「環境」を実に便利なものにしてくれています。けれども、その同じ技術が、他方では、人間に危害を加えてきた事実が存在することも確かです。技術により産み出された人工物が、設計ミスや製造工程上の過ち、使用上の過誤等々によって、人々にけがをさせたり、ときに犠牲者を出したり、という事故のニュースは私たちのしばしば目にするところでしょう。

 技術という人間の営みには、このように良い面とそうでない面とが潜んでいます。そして、技術者は、この両面を同時に併せ持つ技術という力を人工物に具体化するプロセスに、最も直接に関わる職業人であるといえるでしょう。技術倫理では、そうしたプロセスである技術を通じて成り立っている人間同士の関わり方を考えてゆきます。


 これらのほか、4年次の選択科目のうち「哲学」「社会文化論」が関連科目です。

シラバス(本科1〜5年) [pdf]

シラバス(専攻科1,2年)[pdf]