物理

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 自然界で起こる多様な現象には、それらを支配する法則が潜んでいるという考えのもとで、われわれ人類はその法則を追求してきました。そこで見出された法則を基礎として科学・技術は発展し、自然界の中に新たなモノや状況を作り出すことができるようになりました。そのおかげで、私たちの生活は文化的で豊かになってきました。また、発達した科学・技術によって作られた装置を用いた実験によって、また新たな自然現象の側面を見出すことができるようになり、より一層自然の法則の本質に迫ることができるようになってきました。

 3年生までの物理では、専門科目を学ぶ上で必要となる、力学、電磁気学、熱力学、波動現象の基礎をしっかりと身につけることを1つの目標としています。具体的には以下の科目を開講しています。


物理1: (1年生)直線運動を基本として運動と力、運動の法則の基礎を学びます。

物理2: (2年生)仕事、力学的エネルギー、熱とエネルギー、平面運動、運動量、剛体の静力学、気体の熱力学の基礎、そして電磁気学の基礎を学びます。

物理3: (3年生)物理2に引き続き電磁気学の基礎、波動現象、音波、光波、そして現代物理学への入り口として、初期の量子論として光、電子の粒子性と波動性、原子や原子核の物理を学びます。

 (4、5年生では応用物理I、IIが専門科目として開講されています。)


 本科の5年次までのカリキュラムでは、ミクロな世界を理解する上に必要不可欠な量子力学や、時空の概念を変えた相対性理論について、あまり多く触れることがありません。そこで現代の物理学に関する教養を広げるため、5年次に選択科目として現代物理学概論を開講しています。


現代物理学概論: (5年次選択科目)20世紀以降に確立した「量子力学」の初等的内容を基にして、原子・分子、固体、原子核の物理について、および「相対性理論」の初歩について学びます。


 本校には高校からの4年次編入制度がありますが、編入学生にとっては、今まで高等学校等で学んできたカリキュラムから高専の4年次のカリキュラムに移ることになるため、学習内容が今まで学んできたことと円滑につながらないこともあります。そこで、学習内容のギャップをを補うための「基礎物理学(4年次選択科目・編入学生対象)」を開講しており、編入学生へのフォローを行っています。

 また、専攻科1年次の「統計熱力学」も担当しています。

シラバス(本科1〜5年) [pdf]

シラバス(専攻科1,2年)[pdf]